教会と歴史あるサロン ~ベルギーでの2つの書道パフォーマンス~

ブリュッセルから電車で一時間ほどの街、モンス。

教会でヴァイオリン、ピアノ・フルートの即興演奏とともに書道を披露する機会をいただきました。

 

揮毫した言葉は、守破離、そして飛。
観客の方々にとっては(おそらく)初めての書道。道具や素材に興味津々の様子。音楽に合わせた言葉の意味にも大変共感してくださっていました。

 

終演後に、あるおばあさんが、
『この文字を読むことはできないけど、あなたのパフォーマンスと言葉は私の心を動かしたわ』と。嬉しい限りです。

そして、学生時代に漠然と考えていた、「教会で書道をする」という一つの夢を達成しました。また次の夢もできました。

 

そして歴史あるサロンへ

ベルギーでの2回目の講演はブリュッセルでの即興演奏と書のライブパフォーマンス。

会場は昔のアトリエ・サロンだった建物。第二次世界大戦のときにはユダヤ人やポーランド人をかくまっていたという歴史がある建物でした。

西洋画に囲まれた空間で、真っ黒な表現。まさか裸婦画の前で書道をする日が来るとは。

「即興」のスリルと難しさ、そして心地よさを身をもって感じた、ベルギーでの2公演でした。

 

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