芸術の「敷居」とはなにか

先日、浄瑠璃や日本舞踊、生け花などに携わる方々とお話する機会がありました。 やはりみな古典の重みを感じていると同時に、新しいものへの渇望がある。 その間の本当にぎりぎりのところで、戦っている。   「自分の表現 […]

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言葉遣いが姿勢になる。

僕は基本的にとてもポジティブな人間です。 生まれつきそうだったかどうかは覚えていませんが、前向きであるために普段の生活の中で意識している言葉遣いがいくつかあります。 「灯台もと暮らし」や「SUSONO」を運営する鳥井さん […]

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知識で鑑賞するアートから、『コミュニケーション』するアートへ

知識で鑑賞するアートから、『コミュニケーション』するアートへ   東京大学の生協で、アート作品が廃棄されてしまった   この件について第一報が出たのはもう2週間くらい前だっただろうか。 「作品が破棄さ […]

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「とりあえず3年」よりも、「必死の一年」を。

2か月前、およそ一年間のパリ滞在を終えて日本に帰る日は、記録的な大雪だった。 いまふたたび訪れるパリは、桜が咲き、日によっては半袖でも過ごせるくらいの陽気だ。   一年前、右も左もわからずにやってきたころとは、 […]

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書展「黒と言葉」作品まとめ

書展「黒と言葉」作品まとめ   2018年4月に銀座ART FOR THOUGHTにて開催した書展「黒と言葉」に出展した作品をまとめました。 今回の展示では「モノトーン」という基調の色を大きなテーマとして、言葉 […]

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世の中にたえて桜のなかりせば

「桜」   桜さき、春爛漫の今日この頃。   世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし 大変有名な和歌です。 直訳すれば、「この世にもし桜がなかったら、春をのどかに過ごせるだろうに」となり […]

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【個展のお知らせ】4/5-13, ART FOR THOUGHT(銀座)

【個展「黒と言葉」】ART FOR THOUGHT(銀座)   書展「黒と言葉」 書家/小杉卓 2018年4月5日(木)~4月13日(金)まで、銀座ART FOR THOUGHTにて個展「黒と言葉」を開催いたし […]

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藤原佐理/詩懐紙の臨書(原文・意訳あり)

詩懐紙(藤原佐理)   「三蹟」と称えられる平安時代の書の名人のひとり、藤原佐理、26歳の書。 その流動する筆線は、同じく三蹟に数えられる小野道風の書よりも変化に富み、藤原行成の書より闊達に筆が動いている。流麗 […]

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使う力と気持ちがないだけ。

使う力と気持ちがないだけ 「時間がない」というのは、たいていの場合は能力と意志の問題ではないかと思っています。 たとえば、「本を読む時間がない」というのは、時間調整ができていないか、そこまでして本を読む気がないかのどちら […]

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『良いアート』は良いコミュニケーションを生む

『良いアート』は良いコミュニケーションを生む   「アートとは何か」という問いへの一つの答えは、そこにコミュニケーションがあることだと考えています。 鑑賞者がその作品に何を観ているか。あるいは、表現者がその作品 […]

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【MAZDA ”Kodo(魂動)”】パリでの書道パフォーマンス

マツダ, フランスのイベントでパフォーマンスさせていただきました。 会場はInvalides。パリで考えうる最高の舞台で、尊敬する企業の言葉を書かせていただくという、心震える時間。マツダのコンセプトである『魂動(こどう) […]

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90歳の背中を見る機会は、人生の中でどれくらいあるだろう。

90歳の背中を見る機会は、人生の中でどれくらいあるだろう。     パリ管弦楽団×ブロムシュテット指揮のコンサートを2夜連続で聴きに行った。 @フィルハーモニー・ド・パリ モーツァルト交響曲第39番 […]

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『僕がヴェネツィアで語ったこと、書いたこと』~大学での講演と書道パフォーマンス~

『僕がヴェネツィアで語ったこと、書いたこと』~大学での講演と書道パフォーマンス~ 12月中旬のよく晴れた午後、パリから1時間のフライトを経てヴェネツィアに到着した。 ちょうど夕方の時間帯、空を反射した運河と角度の浅い光と […]

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フィルハーモニー・ド・パリのプラトー(舞台上の席)で聴くショパン

昨夜はピアノのコンサートを聴きにフィルハーモニー・ド・パリへ。 ピアニストは、今ロシアで最も注目されているというダニール・トリフォノフ。まさかの僕と同い年。奇跡的にプラトー(ステージ上の席)のチケットが手に入ったので、ピ […]

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【展示のお知らせ】Exposition de Calligraphie Japonaise “Nature”

1月30日からパリでの展示が始まりました     今回のテーマは「自然の美」。 自然のなかにある言葉を書き上げました。その言葉に向かい合って、どんなことを感じていただけるか、どんな情景を思い浮かべてい […]

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パリ管弦楽団のプログラムから感じるメッセージが、いい。

パリ管弦楽団のプログラムから感じるメッセージが、いい。   今年の初コンサートだった今夜のプログラムは、 クリストフ・エッシェンバッハ指揮 ラヴェル「ラヴァルス」 ブロッホ「シェロモ」 ドヴォルザーク 交響曲第 […]

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パリの美術館に通ううちに、絵画の他にみえてきたもの。その文化に生命力はあるか。

パリでの、アートを「浴びる」ような生活を通して。 今日、オルセー美術館に行ってきた。 2018年、最初に訪れた美術館だ。 そういえば去年の年末最後に訪れた美術館はオランジュリー美術館だった。印象派に終わり印象派に始まる、 […]

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2018年最初の臨書は、白氏詩巻。

2018年最初の臨書は、白氏詩巻   『臨 白氏詩巻(藤原行成)』 2018年最初の臨書は、白氏詩巻。 平安時代の三蹟の一人、藤原行成が白居易の漢詩をしたためたものです。 8編の詩のうち一つを書きました。 20 […]

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新春のお慶び申し上げます。

明けましておめでとうございます。 フランス人の年越しに懸ける情熱(お酒とか歌とかダンスとか)に圧倒されつつ、 日本土産の蕎麦とオリーブオイルで揚げたエビ天で年を越せました。     昨年は動き回った年 […]

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基本を学ぶというのは「内側からみる」ことではないか。小澤征爾さんの言葉に気付かされたこと。

多くの場合、インタビューや対談というのはその役割が「聞き手」と「話し手」に分かれている。 一方が質問を投げかけ、もう一方がそれに答えていくことでその文脈を作っていく。「その視点は新鮮だなあ」と感じる質問を重ねていくことが […]

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水曜日のピクニックと、時の洗礼。

中学校でも高校でも、大学でもいい。 皆さんにとって自分の学生生活をふと思い出す瞬間はあるだろうか。それはどんな場面だろうか。 僕にとってのその『場面』は本棚からある本を手に取ったときだった。その本のタイトルは「羊をめぐる […]

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どんな想いで僕は書に向き合うのか。

Japan Madeさんに取材していただいた、書道紹介ムービーです。 50秒足らずのこの動画には、筆で揮毫している言葉以外に語られている言葉は何もありません。でも、自分の揮毫するたった一文字の言葉にすら、それまでの練習で […]

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パリでの滞在も、予定している1年の半分が過ぎて。

あらためて思う。 過去を振り返ることはこれからの行動を考えることだと。   パリでの滞在も、予定している1年の半分が過ぎ、出国前にインタビューしていただいた内容を読み返している。時間をかけて紡ぎだした言葉だから […]

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『答えはない。でも、結果は出る』

僕らは「答えのない問い」に、何回くらい向き合ったことがあるだろうか。   学校生活の中ではほとんどで会うことはなかった。テストの問題にはすべて答えがあり、卒業後の進路相談にも答え(だと思っていた進学先・就職先) […]

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言葉は「言の葉」と申します。

言葉は「言の葉」と申します。 そんな「言の葉の紅葉」がテーマです。 暦の上では立冬を迎えましたが、まだまだ晩秋の香り漂う今日この頃。枕草子から秋の段を。「秋は夕暮れ」から始まる有名な文章に、万葉仮名をあて、顔彩で書き上げ […]

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【春夏秋冬】言葉や季節をじっくり深めることができる「書」という贅沢

「贅沢」のひとつの考え方は、時間をいかに深くするかということ。 書はある意味とても贅沢な時間だと思っていて、 それは言葉や季節に向き合う時間をじっくり深めていくことができるから。     &#8220 […]

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「自分の表現」なんて、わずか1%くらいのものだ。

古典が証明してくれた大義にしがみついていたいという後ろめたさがある。 一方で、古典というその古臭さから脱したいという渇望がある。 その間の本当にギリギリのところに、作品が生まれるべきすごく深い土壌があると思っている。書道 […]

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パリ管弦楽団の「ボレロ」に、魅せる演出とは何かを考えた。

パリ管弦楽団の「ボレロ」に、魅せる演出とは何かを考えた。 すごく楽しみにしていたプログラム。特にボレロ。 ホールに向かう電車の中でも「タ~ラララララララッタララ~♪」と、ボレロのメロディーを口笛で奏でるおじいさん。もうみ […]

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【展示のお知らせ】L’Autre Thé(パリ5区)にて作品を展示しています

(photographer Francis Razafimanjato) パリ5区にあるL’Autre Thé(お茶屋さん)のイベントで揮毫させていただきました。 そして10月22日(日)まで作品を展示させて […]

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99%のバックグラウンドがある1%は、最強。

習う人のレベルに応じて、いくらでも、いつまでも学べるのが古典の古典たるゆえんだと思います。基本的な点画を鍛えるには楷書、中でも欧陽詢の九成宮醴泉銘は究極の手本。 ヨコヨコ、 タテタテ、 テンテン、 ハネハネ。 いつまでも […]

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