先日のブログで、行動力はイコール行動量だと思うということを書いた。
2つのクラスに課せられた陶芸の「課題」
「行動量」というキーワードで、面白い話を思い出した。
アメリカの学校での話だったと思う。
その学校では「陶芸」の授業があるらしく、
陶芸の教師が、担当する2つのクラスにそれぞれ別の課題を出した。
【クラス1】には「時間内に1つでいいからできる限り美しい皿を作ること」
【クラス2】には「時間内にできる限りたくさんの皿を作ること」
大切なのは「質」か「量」か
この2つのクラスに課された課題の結果を、みなさんはどう予想するだろうか。
どちらのクラスの生徒が「多くの皿」を作ったかというと、
それは疑問の余地もなく【クラス2】の生徒だった。まあ当然ですよね。
これは、そもそも課題を出す時点で結果も決まっているようなものです。
興味深い結果になったのは、どちらのクラスの生徒が「美しい皿」を作ったか、ということなんです。
直感的には、時間をかけて1つの皿を作った【クラス1】かな、と僕は予想しました。
どちらのクラスの生徒がより美しい皿を作ったかというと、
結果はなんと、美しい皿を作った生徒も【クラス2】に多かったんです。
なんだか不思議な話かもしれないけれど、
数時間の中でめちゃくちゃ頑張って1つのお皿を作るよりも、
とにかくたくさん作った皿の中に、結果として、より美しい皿が出来上がったということです。
物事に取り組む中で「質」か「量」か、どちらが大切かというのはよく話題になる。
結果としては当然「質」が求められなければならないのだが、その過程に「量」が必須であるということのいい例だと思う。
行動の中で「質」か「量」かどちらを重視すべきかなどを考えている時間があったら、少しでも量をこなすこが大切なんですね。天才でもない限りは、「量」のないところに「質」はないと思っていいのかもしれません。