釜石の宿、宝来館でのアンサンブル、
そしてチェロのソロ演奏と書道との共演。
女将さんの大切にしている言葉「生」。
震災体験を伺ったことで、
その言葉の意味を改めて考えさせられました。
「生き残った」という感覚、
まだまだ経験の浅い私は意識したことはありませんでした。
でも、今生きていること、
それは生き残っているということでもあるんですね。
普段、書道をしているときに、
そこに「音」はありません。
でも、空気というか、
何かが、きっとそこにはあるんだと思っています。
ライブ、生で書くときにいつも感じていること、
それは、僕が書くのは自分の中のイメージではなくて、
そこに一緒にいることができた方々と作り上げている
空気そのものだということ。
今回、
その空気に彼はチェロという音楽で形を与え、
僕は書で形を与えることができた。
あの場に満ち溢れていた空気、
それがあの音楽であり、
あの言葉・書だったと、
そう思うのです。
書かせて頂いたのは、
「生 ~花は花は花は咲く いつか恋する君のために~」
女将さんから教わった「生」と、
NHKの復興支援ソング「花は咲く」より。
チェロの演奏する「花は咲く」に合わせて。
「恋する」というのは、
恋愛ということだけではなくて、両親、恋人、子供、友人、、、
たくさんの大切な人たちへの使命のような、
そんな思い。
とりとめもない文章、
音楽つれづれ、書道つれづれ。
ありがとうございました。