「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」。

風林火山

「風林火山」(2013年11月12日)

湧き上がるような、風。
密かに動き出すかのような、林。
飛び散るように燃え盛る、火。…
轟が聴こえてきそうな、山。

そんな躍動感、思いをぶつけました。

「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」の句はあまりにも有名で、「風林火山」の4文字は、慣用句のように知られています。

もともとは『孫子』・軍争篇第七で、軍隊の進退について書いた部分にある文章を、部分的に引用したものだといわれていますが、
「風林火山」の4文字だけを熟語のように使用した文献は近代以前のものにはなく、井上靖の同タイトルの小説が初めてとされています。

作品は50×70cmのキャンパス4枚にそれぞれの文字をしたためました。

先日、母校である粟野中学校の文化祭に展示して頂きました。

海京