2011年の書き締めとして書いた「海」がようやく完成しました。

2011年の書き締めとして書いた「海」、
ようやく作品として完成です。

1月初旬、寒い朝にせっせと裏打ちをして、
作品に合う額を探していて、
先週末、出会った額を即購入。
先程もくもくと表装作業をしておりまして…
ようやく、
ようやく出来上がりました。

ほんとうにもう子供が生まれたときってこんな感じかな、
っていうくらい感動です。

作品を書いているとき、
「かすれ」や「にじみ」のかけひきは、楽しい。
準備段階としても、墨の色や紙の色、文字の形や配置…
ほんのちょっとでも要素を変えるとがらりと作品の出来が変わってくる。

作品を書きあげてから、
額や色紙を選んだりと、またまた楽しい作業が待っている。

でも、表装の前に、裏打ち。
そのままの和紙はぺらぺらだから、薄いのりを使って厚紙を裏面前面に貼って丈夫にします。
この作業がまた楽しい。
むらなくのりをのばし、乾かないうちに、かつ空気が入らないように、
慎重に、慎重に作業を進める。

書いて終わりではない。
作品ができるまでの全ての行程に満ちた緊張感と享楽、
大好きです。