帰り道、空を見上げるとそこに綺麗な月があったのです。
ポケットからスマホをとりだしてTwit…。
そういえば帰りの電車で充電が切れていたんだ。
あきらめて、のんびり月を見上げながら夜道を歩くわけです。
ふと思うのです。
ケータイなんかがなかった時代、
みんなはこの感動をどうやって表現していたんだろう、と。
そこで思い至りました。
和歌があったのです。
帰宅して、墨を磨って、書いてみました。
「暗闇に浮かふ白きは雲ならむいつれの君におくる月かな」
(細かい文法はご容赦ください…)
夜空の曇って、
月明かりがあって初めてそのかたちを見ることができますよね。
そして、今はボタン一つで「好き」って言え(たことにでき)るけど、
「同じ月を見ている」ことでつながりを感じられた時代、
純粋に、その心の豊かさに感動します。
Twitterは140字ですが、和歌はわずか31字。
1,000年も前に、こんなに洗練された表現手段を持っていたんですね私たち。
海京