「美」
先週末の秋田十文字での2日間をしたためました。
イメージはたわわに実る稲穂と、水。
いただいた十文字和紙に。
水の「澄み」をイメージして、
青墨を岩手大船渡の硯で磨り、
淡い色に仕上げました。
クイッ、、、
この感覚がすごく大切。
田んぼに苗を植えるとき、
親指・人差し指・中指で苗を握り、
泥に突き刺すのは中指だけで十分。
この瞬間に「クイッ」と泥に稲をあずけるのがポイントだとか。
この感覚、何かに似ていると思ったら、お寿司。
寿司を握るときの感覚なんですよね(上手くは握れないけれど)。
この指先の感覚。
酒蔵では杜氏のお話しお伺いました。
こうじを手でかき混ぜて、
手に触れる感覚でその温度を確かめる、と。
農業もお寿司も日本酒も、
いたるところに「五感」が生きているんですよね。
籠められているわけですよね。
その田圃を、彩り豊かな肴を、澄み渡った水を、、、
モノ自体もそれを生み出すプロセスも、
とても尊く美しいものだということを再認識。
そのお米・水・職人の技術の美しさの奥に、
何を見るか。