「草の庵」(2013年10月3日)
世の中は稲かる頃か草の庵(芭蕉)
松尾芭蕉の句を書いてみました。
実はこの句には前詞として「米をもらうて」
という言葉が添えられています。
当時、庵に籠っていた芭蕉にとって、
新米をもらってはじめて収穫の秋の訪れを
知るような気持ちだったのでしょうか。…
田んぼなどめったに見ることのない都内では
スーパーにならべられた米のパックに
「新米」シールがペタッと貼ってあることで
かろうじで稲刈りの季節を感じます。
帰省するときなど、
道端に見る黄金色の水面のような稲にほっと一息。
ここは都会という巨大な庵なのかもしれない。書と合わせた画像は、
先日訪れた岩手の田園風景の写真をもとに作成してみました。