あの瞬間から4年。
怖いほどに透きとおる青空を前に、
手を合わせて目を瞑って、「思う」ことしかできなかったけれど、
僕は強くつよく「ふるさと」を思った。
大きく姿を変えてしまったけれど、
変わらずに残っているものって何だろうって考えていたら、
「ふるさと」なんじゃないかって思った。
僕の生まれた場所も、そうなんだろう。
懐かしさと、失われていく怖さと、
でもワクワクするような可能性が、確かにある。
そして、背負っていくという責任、覚悟。
色々な思いが交差する。
誰かの言葉を思い出した。
「人の居場所というのは、人の心の中にしかないんですよ」。
「ふるさと」は単なる「場所」ではない。
自分の中にあって、そこに確かな自分の居場所がある。
そんな「ふるさと」が、皆さんの心の中にもありますか?
作品の「ふるさと」4文字で切り取った景色は、
僕の生まれ育った栃木の自然の春夏秋冬です。