昨日は、所属しているオーケストラの練習があった。 練習が始まったのは、雨上がりの初夏の夕方。6時を少し回った頃。都内の会場に向かう道の途中の道路の脇には、雨の雫をたっぷり吸い込んだツツジがまだいくらか咲いていて、その向こ […]
「ことばのまえの かぜをきいている このせかいはまだ なをもたない」 こどもの日に書いた作品です。 ことばを話し始める直前の子どもというのは、まるでまだ「世界」と「名前」とがきちんと結びついていない、揺らぎの中に生きてい […]
《雨順風調四海寧》——動きながら、静けさに満ちている 五月のはじまり。夏がゆっくりと足を踏み入れてきた。空の色が少しずつ軽くなり、風が肌に当たる感覚にも、春とは違う粒立ちが混じっている。光はもう、完全に夏の角度から射して […]
——想像の翼についてのノート 「僕らはしっている空の飛びかたも」——そんな言葉がふと頭に浮かんだのは、風の強い午後だった。作業場の椅子に腰を下ろして、ただ雲を眺めているときに。理由なんてなかった。そういう言葉は、だいたい […]
また来年、と。春の余韻に立ち止まる 四月の下旬になると季節はふと足を緩める、ような気がしている。まるで何かを惜しむように、時間の歩みが少しだけゆっくりになる。 今朝、硬い小径の上で小さく深呼吸したときのことを、少しずつ思 […]
フランスに滞在していた数年前の4月上旬のこと。日本の桜をネットで羨ましく眺めながら、海辺の街・カンカルに向かった。そのとき書き残したテキストがあったので、若さゆえの少しの恥ずかしさを感じつつ、改めて文章を起こしてみる。 […]
裁縫工場 先日、富山を訪れたときに裁縫工場を案内してもらったときのことを思い出している。 北陸の風が肌に触れ、柔らかい午後の光が降り注ぐ中、その工場の扉を開けると、裁縫工場という初めての空間に自然と背筋が伸びた。ミシンな […]






