「一(いち)」

「一(いち)」 (30×30cm)
一番シンプルなものを、どれだけ「濃い」ものとして書き上げることができるか。屏風の背景として使われることが多い金箔で字を書いたら、どうなるか。そんな好奇心から生まれた作品です(※使ったのは本物の金箔ではなく金紙です)。
書き上げた「一」を切り抜き、一枚一枚手で金銀を貼り付けていきました。手前味噌ながら、「贅をつくす」とは、こういうことでもあるのかと。
金以外にも千代紙で極彩色にしたり、多種多様な和紙でしっぽりとした味を出したりしても面白い。これからもっと深めていきたい表現。