コトバノヲト

コトバノヲト(言葉の音/言葉ノート)。言葉の音を書きとめたノート、ブログです。書道のことはもちろん、クラシック音楽や登山などの趣味についても紹介しています。

啐啄の機

「啐啄(そったく)」という言葉に出会ったのは、ほんの数日前の打ち合わせの席でした。 その方が大切にしている言葉として口にされたのを聞いて、思わず聞き返してしまった。恥ずかしながら、僕はその言葉を知らなかった。 卵の殻の中 […]

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作品冊子『余白のなかに』が完成しました

作品冊子『余白のなかに』が完成しました。 書き下ろし作品と詩的テキスト、写真、エッセイを収めた冊子です。 B5サイズ・全50ページ。日本語・英語。12作品の書と、それぞれに添えた文章を見開きで構成しています。 言葉になる […]

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書でひらく言葉の地層──書道を取り入れたブランド構築ワークショップの記録

先日、広島の企業さまからのご依頼で、「新規事業のブランド構築」をテーマにしたワークショップを実施しました。参加者は総勢26名。部署も年代もさまざまな方々が、まる一日をかけて言葉と向き合う時間を共にしました。 「新規事業」 […]

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境界をなぞるように

──デザインとアートのあいだで 新しい作品をつくるとき、まずは机に座って静かにノートをひらく。筆や硯が置かれた机ではあるけれど、すぐに筆を握るわけではない。それは例えば、コーヒーを飲むときに、コーヒーを淹れてすぐさまコッ […]

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音楽と書道、静かな対話

昨日は、所属しているオーケストラの練習があった。 練習が始まったのは、雨上がりの初夏の夕方。6時を少し回った頃。都内の会場に向かう道の途中の道路の脇には、雨の雫をたっぷり吸い込んだツツジがまだいくらか咲いていて、その向こ […]

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ことばのまえのかぜをきいている。

「ことばのまえの かぜをきいている このせかいはまだ なをもたない」 こどもの日に書いた作品です。 ことばを話し始める直前の子どもというのは、まるでまだ「世界」と「名前」とがきちんと結びついていない、揺らぎの中に生きてい […]

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呼吸する静寂、または四海の祈り

《雨順風調四海寧》——動きながら、静けさに満ちている 五月のはじまり。夏がゆっくりと足を踏み入れてきた。空の色が少しずつ軽くなり、風が肌に当たる感覚にも、春とは違う粒立ちが混じっている。光はもう、完全に夏の角度から射して […]

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