世界遺産になったことは、ひとつ、あり方が変わっただけにすぎません。

「富士山」(2013年6月25日)

世間の話題に一歩ばかり遅ればせながら、筆をとりました。

今回の世界遺産登録決定、
もちろんそれ自体がすごいことなに違いありません。
特に、三保松原の除外勧告を覆しての決定というところに
私は大きな意義を感じます。

主張が苦手といわれることが多い日本人。
でも、その文化的意義・魅力を心から伝えてきたことが
この結果に結び付いたように感じられます。

世界遺産になったことは、ひとつ、あり方が変わっただけにすぎません。
富士山そのものの意義は何十年も何百年も昔から、
日本人のアイデンティティーにとって欠かせないものとなってきました。
文学、芸術の中に、その血をしっかりと感じます。…

私の中の富士山、
一筆で書き上げました。