書は、「限られた言葉で国境をこえる」かもしれない。

フランスからのお客様に書道を体験していただきました。

 

 

作品としてお二人が書き上げたのは、鶴、愛という言葉。

「鶴」は相当難しいなと思ったけど、かなりいい仕上がりでした。

 

書き順を追っていくと複雑だけど、シンプルに図形として捉えるなら、むしろ画数がある程度あった方がバランスがとれたりするのかもしれません。

 

 

二人の覚えたての日本語と、僕のたどたどしいフランス語。

英語を使ってしまうとお互いに「ちょっと悔しい」感じがして、でも伝えたいことはちゃんと伝わっている(気がする)。

お互いの限られた言葉であっても、表現を通して気持ちを精一杯理解し合おうと、会話に溢れた時間でした。

 

「音楽は国境をこえる」というときは、言葉がなくても通じ合うことを言うのかもしれません。

一方で書道は、「限られた言葉で国境をこえる」かもしれないなと、余韻に浸っています。

 

ああ、楽しいひと時でした。

 

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