音楽と書道のパフォーマンスで、何をつくれるのか。

凄い熱気と共に、『音と言葉の間』無事に完走(?)しました。

大ホールの舞台で、ピアノとオペラと巨大な書。

 

舞台でどんなことが表現されていくのか、お客さんはもちろん初めて目にする(耳にする)わけですが、私たちにとってもチャレンジングな舞台でした。

 

今回書道のライブで揮毫したのは、
4.3×3mの作品×4
1.8×1.8mの作品×1

展示した作品は、
8.0×1.5mの作品×2
小品×13

一日で一年分の墨を使った気分です。

 

 

音楽と書を同時に表現していく中で、「演奏する曲のテンポに合わせると、書はどう変わるのか?」に挑戦するコーナーがありました。

そのコーナーは、
・テンポがゆっくりな曲(『白鳥』)
・テンポが速い曲(『熊蜂の飛行』)
それぞれのピアノ演奏に合わせて変化する書表現をご覧いただくという企画。

和歌「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる」の上の句をゆっくりと、そして下の句を高速テンポに合わせて揮毫し、その運筆・表現の違いを感じていただきました。

筆をゆーーーっくり/高速で動かすのも一苦労でしたが、何より『熊蜂の飛行』をあれだけの高速テンポで演奏する新野見さんの超絶技巧が素晴らしかったです。

 

表現にあたってたくさんのリスク・反省点、そしてオペレーションの至らない点もありました。ご協力いただいたみなさんには心からお礼申し上げます。

それでも、一心に表現に向き合えるのは私たち3人が音楽の、そして書の確かな可能性を信じているからだと思います。

次は、さらにいい舞台を作りたいと思います。

 

 

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