パリ管弦楽団のプログラムから感じるメッセージが、いい。

パリ管弦楽団のプログラムから感じるメッセージが、いい。

 

今年の初コンサートだった今夜のプログラムは、
クリストフ・エッシェンバッハ指揮
ラヴェル「ラヴァルス」
ブロッホ「シェロモ」
ドヴォルザーク 交響曲第9番『新世界より』

躍動感あふれるフランス産のワルツで新年のお祝い。ドビュッシーに大きな影響を受けたというブロッホの代表作「シェロモ」はヘブライ語でソロモンの意味。ユダヤ人だったブロッホはユダヤ教の典礼音楽や民族音楽のモチーフを多用しているそうだ。そして彼が主に音楽活動をしていたのは、アメリカ。そして、アメリカから祖国チェコを想って書かれたという『新世界より』。

 

宗教や国とは何かを考える。

 

 

ちなみに、去年12月のプログラムは、
パーヴォ・ヤルヴィ指揮
シベリウス ヴァイオリン協奏曲(Vn.諏訪内晶子)
ショスタコーヴィチ 交響曲第7番『レニングラート』

ロシアの革命期を象徴する作曲家と、そのロシアの侵略に晒され続けたフィンランドの曲。『レニングラート』は戦争と勝利の曲だという。

 

人々にとって戦いとは、

勝利とは何かを訴えかけるようなプログラムだった。

 

 

音楽に言葉はないけれど、
そこで語られる言葉を、しっかり聴き取りたい。