「挑戦するとはどういうことか」を教えてくれた中村さんに贈った一文字。

活躍している人を目の前にして、やる気をもらうことがある。

中村洋太さんは、僕にとってまさにそのお一人だ。彼は現在カリフォルニアに留学し英語を学んでいる。

しかし単なる語学留学とは違う。
多くのスポンサーを受けているのだ。みなさんもお店でよく見かけるあの「ライフガード」や、ドローンの大手企業DJIなど。中村さんの活動を見ていると、人のビジョンに人はついてくるということを実感する。

実は、僕は昨年DJIの製品を自分で購入した。なかなか高額だったが、それを提供してもらおうとは考えつきもしなかった。しかし中村さんは直接DJI社に赴き、交渉し、協賛を勝ち取った。その一連の話を彼のブログで知り、正直とても悔しかった。そして同時に思い切り背中を押してもらった。

僕には「物」を提供することはできない。でも書がある。さっそく、今回の中村さんのチャレンジにあたって「書」を提供させていただきたいとメールをお送りした。

うれしいことに、「ぜひお願いします」とご快諾いただいた。

今回のチャレンジにかける中村さんの想いやテーマを伺い、それを書き出したうえで「言葉」に落とし込んでいく。

「挑戦」というキーワードが軸になりそうだが、どうもしっくりこない。

中村さんのこれまでの活動を改めてじっくり振り返った。
協賛を集めてヨーロッパを自転車で廻ったツール・ド・ヨーロッパ、そして日本のクラフトビールをめぐる東海道五十三注ぎ、どれも中村さんの「足」が成しえたことだった。

飛躍、という言葉も考えたのだが、もっと中村さんは地道に、歩いている。

いや走っている。

限りなく飛ぶに近い走る、だ。

というあたりで「跳」という言葉が浮かんできた。

チョウという音は、挑戦、超越、頂上、跳躍という言葉を連想させる。
また、しっかり自分の足で挑み続ける姿勢と、パイオニアとしてその足跡を残していくこと。

うん、しっくりきた。

中村さんに連絡し、この経緯をお伝えしたうえで「跳」という言葉を贈らせてほしいと相談し、ご快諾いただいた。

さあ書こうという段階で、なかなか書き進められない。

躍動感が、うまく表現できない。そこで考えたのは、こんなとき中村さんはどうするだろうかということ。きっと、走る。

ということで、セーヌ川まで走ってきて、そのままの勢いで筆を執った。

書きあがったのがこちら。

 

さらに、走りながら考えていたことがあった。
僕自身、中村さんに背中を押された一人だが、きっともっともっとたくさんの人が中村さんの活動に感動し、また、応援しているはずだと。そこで、中村さんが過去に紹介していたインタビュー写真や旅先の写真を集めた。過去二年間分でもざっと1,300枚。すごい量だ。

この写真を先ほどの「跳」のモザイクアート素材として、作品にした。

喜んでいただくことができ、ありがたいことに中村さんのブログでもこの作品をご紹介いただいた。
【お知らせ】書家・小杉卓さんより作品を寄贈していただきました。

 

中村さん、
アメリカでの挑戦、応援しています。
(中村さんの活動の様子はこちら⇒ http://n-yota.com/)

そして、僕もパリで攻めていきます。