自分たちは「光」に向き合うたびにとにかく

一昨日のニュースで報道されていたH-ⅡAロケット。

種子島でその打ち上げを観た。

 

テレビを通して打ち上げの様子を観たことは何度かあったけれど、

その場で観るのはもちろん今回が初めてだった。

 

この時期にどこか離島に行こうと思っていたことと、

そのタイミングにちょうど打ち上げが予定されていたことで、行先をここ種子島に決めた。

 

5kmほど離れた公園から観た(射場から3kmは立ち入り禁止)。

 

僕のように打ち上げを観に来た観光客や、

地元の子供たちがカメラを構えてその時を待っていた。

 

60分前になると打ち上げまでの時間が5分おきに無線でアナウンスされる。「X(エックス)マイナス60分」。これがめちゃくちゃかっこいい。打ち上げの8分前(だったと思う)から秒読みが始まる。もうどんどんテンションが上がる。180秒前くらいからはうずうずして仕方がない。

...3.2.1

轟音とか、もくもくした水蒸気(?)を想像して身構えていたけれど

驚いたのはその「光」で、ほんとうに「キラッッ!」という具合にその光が飛んでいく。

 

射場から5km離れているから、

その瞬間には「音」はまだ聞こえない。

 

その10秒間は無音で、

鮮烈な光を放ちながら飛んでいくロケットをひたすらに目で追っていた。

打ち上げ10秒後くらいに雲の中に入ったロケットだったけれど、

その直後にゴオオオオオオという発射音が聞こえてきた。

 

雲の隙間に、どんどん遠くへ飛んでいくロケットを夢中で探した。

花火とか音楽とか、

スポーツとかなんでもそうだと思うんだけど、

とにかくそれを「生」で感じるというのは、

それまでの想像には及ばないところもある一方で、

遥かにそれを上回っていたり考えもしなかった感覚になる。

 

それから、

公園には、ロケットをつくっている三菱重工の制服を着た方々が何名もいて打ち上げを見守っていたんだけれど、本当にその背中が輝いて見えたよ。

 

翌日の朝日もすごくきれいで、

自分たちは「光」に向き合うたびにとにかく元気づけられるなと思った。