3月11日、海と空の間で。
たぶん今日はいつもとは、少し、違う思いに包まれる日だ。
何かを考えずにはいられない日に違いない。多くの人の思いにふれつつ、僕が心の中で握りしめている思いは「今、自分に出来ることに取り組む」ということに尽きる。
震災ボランティアをきっかけに出会った大槌のみなさん、そして思いを共にするみなさんから多くを学ばせてもらいながら、いまここに立っている。
この5年間、その時その時に考えた「自分がしたいこと、自分がすべきこと、自分に出来ること」。少しずつ形作られていく自分の思いは「書」と「農林業」という核になった。
そしていま、この週末に林業を学びにいくため、熊本に向かう飛行機のなかでこの文を書いている。夜の海と、静かな灯りを眺めながら。
ほんの少しでも、世界を変えるために、いま僕に出来ることに向き合おう。しっかりと、自分の内なる声に耳を澄ましながら。