今週より(12月1日まで)銀座で展示会を開催しています。
若手書家の二人展でございます。私のテーマは「祈り」。
ひとつの「祈り」のかたちとして、私は筆をとります。
黒い山々の稜線から登る日の光に照らされた瞬間に心を振るわせる静かな波は、
身体・心の奥底から湧き起こる最も純粋な「祈り」であると感じます。
意識せずとも、
「祈り」とは「そうせずにはいられない」という動機が心を突き動かすのではないでしょうか。
それは、ときには人を想う優しさであり、
ときには直面する困難に一筋の光を求めるような厳しいものだと思うのです。