この春に生まれた双子のお子様の名前(舞耶(まや)さん、咲耶(さや)さん)を書かせていただきました。

この櫻の季節に、命芽吹く書に取り組むことができ、
大変感慨深いものがございます。

依頼主よりお子様お二人(とお名前)への思いや由来を伺い、書き上げた書。
全体のテーマは「花束」です。

依頼では多色の作品を希望されておりましたので、
文字自体に色を着けることも考えましたが、
これからたくさんの経験をし、自分の色を発していくであろうお子様の名前は、
やはりシンプルに・無垢に墨色のみで表現しました。

その周りに散らした多彩のドットのように、
多くの色を吸収しながら、発しながら育ってほしい。
女性らしくしなやかにひいた線は、「双子」の姉妹の運命的なつながりを表すべく、
寄り添い結びつくように配しました。
お二人の部屋に飾ってくださるとのこと。
子供たちの一番初めの景色の中に彩を添えることができること、
書家冥利に尽きます。