「書く」ことは「悩む」こと。

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先週末、
日本の情報発信サイト「MATCHA」さんとの書道イベントを開催しました。
参加してくれた皆さんの「書」が
みるみる変わっていく2時間、
本当にワクワクがとまらず、
良い空気に満ちていました。
ワークショップの冒頭に、
「好きな字を好きなように書いてください」といったら、
みなさんスラスラときれいな文字を書くわけですよ。
でもいろいろな筆遣い・表現を経験してもらううちに、
それぞれの「思い」がどんどん言葉に込められていく。
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「上手く書けない」と言われたら、
「この字はどんな人への言葉…?」とか、
「この線をこう書いたら力強い雰囲気が出るよ」とか、
そんなやりとり。
決してお手本は書かない。
ワークショップの最後の最後に
「もう一度、自由に書いてみてください」といったら、
皆さんすごく悩んでいた。
どう書いたら「思い」が表現できるのか、と。

 

これなんですよ。
この「悩み」なんです、僕が経験してもらいたかったのは。
「書く」ということの本質だと思う。

形を整えて文字を書くならばともかく、
「思い」を表現する言葉を書くことって、
そんなに簡単にできることではないと思う。
その「思い」に正面から向き合う時間が必要なんです。

「書」というものを知っているからこそ、
「こうしなきゃ」という意識が強いのかなと思います。
お手本があって、それに忠実に。
もちろんこういう練習も大切。
でも、もっともっと素直に、
「こうしちゃう?」とか
「うわー(笑)」みたいな楽しみ方もありでしょう。

参加してくれた皆さんが、
これから出会うであろう外国の方々に
「書道って楽しいんだよ」って伝えたり、
一緒にやってみたり、
そんな輪がどんどんひろがっていったらいいなと思うのです。

これからもMATCHAさんとともに、
どんどん日本文化を伝えていきます。
http://mcha.jp

海京

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